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コンタクトレンズ処方

コンタクトレンズ

コンタクトレンズは、平成17年4月に、高度管理医療機器に制定された近視・遠視・乱視などの屈折異常を矯正する医療器具です。
コンタクトレンズの普及が進んでおり、日本における利用者は1600万人以上といわれています。その一方で、不適切な装用が原因で障害を生じるケースも増えており、眼科医の定期検査を受けた上での安全な利用が必要不可欠です。

コンタクトレンズの種類

ソフトコンタクトレンズ

角膜よりも大きなサイズのレンズで、素材が柔らかく異物感が少ないため、コンタクトレンズが初めての方にも慣れやすいことが特徴のひとつです。また、瞳にフィットして外れにくいので運動をするときに向いており、若者を中心に人気のあるレンズです。短所としては、レンズの素材が柔らかいので破けやすく、劣化によって変形しやすいため、長期間の使用には向かないことが挙げられます。ソフトレンズには使い捨てタイプと一定期間で交換するタイプがあります。

ソフトコンタクトレンズ

使い捨てコンタクトレンズ

コンタクトレンズ装用者の70%は、この使い捨てコンタクトレンズを使っているといわれています。1日タイプ、2週間タイプ、1か月タイプ、3か月タイプなど様々な使用期限のタイプがあります。最近では、シリコンハイドロゲルと呼ばれる新素材を用いたレンズがあり、ハードコンタクトレンズ並みに酸素透過性を高めた、高性能のレンズが開発されています。使用期限を超えたレンズを装用すると、レンズの劣化により、細菌やウイルスの感染を生じたり、タンパク・脂質などの汚れが付きやすくなり、目に炎症をおこしたり、酸素透過性が低下し、長期間にわたって、眼球に障害を与える恐れがありますので、絶対にやめましょう。

定期交換コンタクトレンズ

1年~1年半くらいで、交換するタイプのソフトレンズです。使い捨てタイプのレンズより、年間のレンズコストは低く抑えることができます。使い捨てレンズよりと違い、長期に使うことで、汚れや細菌の付着が生じやすいので、慎重に毎日の洗浄・保管を行う必要があります。

ハードコンタクトレンズ

角膜よりも少し、小さなサイズのレンズで、素材が硬く、ソフトレンズよりも形状が安定していることが特徴です。素材が硬いため、乱視を矯正するのに優れています。ソフトレンズよりも、長期に使用することができますが、通常は2年~3年で交換するものが一般的です。現在では、ほとんどのレンズが酸素透過性レンズで、眼への負担が軽くなっています。しかし、屋外で使用し、目にゴミが入ったときには、強い異物感が生じるほか、激しい運動をすると、レンズが外れやすく、紛失しやすい短所があります。

ハードコンタクトレンズ

遠近両用レンズ

1枚のレンズに遠用(遠くの画像)と近用(近くの画像)の2つの焦点をもったレンズです。40歳以上の方で、近くが見えにくくなる「老眼」症状を軽減するレンズです。ハードレンズタイプとソフトレンズタイプがあります。いままで、メガネやコンタクトを使ったことがない方でも、この老眼症状を軽減するために装用する方もおられます。しかし、見え方に慣れるのに、時間がかかったり、遠くの見え方が悪くなるなどの特徴があり、うまく適応できないこともあります。

青空のコンタクトレンズ

レンズケアの注意点

レンズに触れる前に手を洗いましょう

コンタクトレンズを取り扱うときは、事前に両手を指先まで石鹸できれいに手を洗いましょう

レンズは必ずこすり洗いをしましょう

コンタクトレンズをこすり洗いしないと、表面に細菌やウイルスが残留するおそれがあります

ケースも毎日洗浄して乾燥しましょう

ケースも水道水で洗浄して乾燥させましょう。定期的にケースは新品に交換するのも効果的です

中和方法やすすぎ液に注意しましょう

ケア用品によって中和方法やすすぎ液が異なります。 必ず確認し正しい洗浄を行いましょう

レンズをつけるとき

ソフトレンズ

(マルチパーパスソリューション)

1

レンズに触れる前に石鹸で手と指をキレイに洗います

2

レンズを新しい洗浄液で優しくすすぎます

3

上下のまぶたの軽く押さえながらレンズを装着します

4

レンズケースを水道水できれいに洗浄して乾かします。

ソフトレンズ

​(過酸化水素水)

1

レンズに触れる前に石鹸で手と指をキレイに洗います

2

レンズを保存液(すすぎ液)で優しくすすぎます

3

上下のまぶたの軽く押さえながらレンズを装着します

4

レンズケースを水道水できれいに洗浄して乾かします

ハードレンズ

1

レンズに触れる前に石鹸で手と指をキレイに洗います

2

レンズを水道水もしくは、洗浄・保存液ですすぎます

3

上下のまぶたの軽く押さえながらレンズを装着します

4

レンズケースを水道水できれいに洗浄して乾かします

レンズを外すとき

ソフトレンズ

(マルチパーパスソリューション)

1

レンズに触れる前に石鹸で手と指をキレイに洗います

2

レンズを外した後、洗浄液で20回程度こすり洗いをします

3

よく乾かしたレンズケースに洗浄液を入れて保管します

ソフトレンズ

​(過酸化水素水)

1

レンズに触れる前に石鹸で手と指をキレイに洗います

2

レンズを外した後、保存液で20回程度こすり洗いをします

3

レンズですすいだ後、よく乾かしたケースにレンズを入れます。

4

レンズケースに消毒液と中和剤を注入してから保管します

ハードレンズ

1

レンズに触れる前に石鹸で手と指をキレイに洗います

2

レンズを外した後、洗浄・保存液で20回程度こすり洗いをします

3

レンズを水道水、もしくは洗浄液でキレイにすすぎます

4

レンズケースを水道水できれいに洗浄して乾かします

5

​レンズケースに適量の洗浄・保存液を注入してから保管します

使用上の注意点

各レンズにあった正しい使用方法とレンズケアを行うようにしましょう

設定されているコンタクトレンズの使用期限を必ず守りましょう

就寝前に必ずコンタクトレンズを外して眼を休めるようにしましょう

ソフトレンズは装用後に必ずこすり洗いをし、洗浄・消毒を行いましょう

レンズ装用中はケースを洗浄・乾燥させておき、定期的に交換しましょう

地面や床に落としたソフトコンタクトレンズは使用せずに捨てましょう

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